私たちは、いつも苦虫を噛み潰す

ソルリが亡くなった。それは突然の知らせ。ジョンヒョンの時もそうだけど「ウソかな?」て思った。この歳になって思うのは、自分より年下の子が自ら死を選ぶのは、悲しいとかそんな事より苦しい。ただただ、苦しい。

 

「死ぬ勇気があるなら、逃げたらいい。」て人はよく言うけど、そんなの無理だ。逃げてもこの苦しさはずっと追ってくる。無理なんだよ。消えたいの。ただ真っ黒い闇が連れていくの。終わりたいの。ソルリもそうだったの?

 

あんなに可愛いくて、たくさんの人に愛されて「可愛いってだけで、勝ち組じゃん!」って人は思ってる。その分、たくさんの名もない人が平然と言葉で刺していく。いつも笑顔だから、強いんだって思う。強い子だから何言ったて平気だって。可愛いから幸せだって。

 

25歳

 

普通は、息をするだけでも楽しい年齢じゃん。

わたしが全財産と寿命を短くしても、その時に戻りたいよ。神様にお願いするよ。そんな時を引き裂いて、死神が連れていっちゃった。悲しいな。悲しいよ。

 

ソルリより、少しだけ長く生きている私たちが、ほんの少しでも若い女性が生きやすい世界を作っていればこんな事なかったのかな…て思うんだ。

 

いつも私たちは「女なのに」「女の子は黙ってて」「女のくせに」「女だから仕方ないね」て言われないように、「私は女だから生意気に映らない様にしなくちゃ!」て魔法を気づかぬうちに自分にも周りにもかけている。おかしいなんて、思わないで。気づくと「女だから気をつけよう。」て思ってる。ニコニコしていなくちゃって自分の気持ちを押し殺す。それが普通だって、当たり前だって、知らないうちに自分で自分に呪いをかける。

 

それが上手く出来なかった時、あー今日は愛想よくできなかったな。とかあのセクハラ地味た言葉に上手く返せなかったな。てそんな事思わなくていいのに、自分のせいだって思って凹んだりする。そんな人ばかりじゃないのは分かっているけど、呼吸をするのと同じくらい普通にそう思ってしまうよ。

 

男だったら許される事も、女だから許されない事も全部仕方ないって蓋を閉めるんだ。

ソルリはそれをおかしいってちゃんと言える子で強い子って思って観てたよ。頑張ったよソルリ。頑張りすぎちゃったね。真面目すぎちゃったね。

 

いつも可愛いくて、自分の気持ちに実直で、キラキラ輝いていたソルリちゃん。そっちの世界はどうですか?そっちでは、もっと健やかにもっとキラキラと生きていることを願います。

こっちの世界が少しでも変わる様に、私たちは今日を頑張って生きていく。